社会的環境
他人が美容外科手術を受けた事実を公表する場合には、手術を受けた者の名誉やプライバシーを侵害しないように配慮が必要である。
市民権を既に得ている美容外科手術としては、脱毛や縮毛矯正などがある。(これらは侵襲性がないか、美容外科手術とはみなさないこともある)
二つの聖心美容外科会の存在
美容外科は歴史的に保険医療の枠から外れた分野とされて来たため、また健常人に美容目的で手術を行うことへの倫理的反感から大学病院や基幹病院での診療が行われなかった。故に美容外科は永らく街の開業医によって行われてきた。保険外診療においては、美容外科の標榜科化が比較的新しい点、医療制度が専門医でなくても看板を掲げて治療が行える点もあり様々な医師によって美容的手術が施されてきた経緯がある。それは多くの問題を生み出してきたものの、反面、一定の実績とノウハウの蓄積もみた。近年は大学病院や基幹病院の主に形成外科でも美容外科に取り組みつつある。
2009年現在、日本には、その歴史的成り立ちや物の考え方の違いなどから「日本聖心美容外科会」という同名の団体が2つ存在している。一つは開業医が中心となって育んできた美容外科技術を提供する事を目的とする日本聖心美容外科会(JSAS:1966年日本美容整形外科学会として設立。1978年改称)もう一つは日本形成外科学会会員を主体とした、形成外科を派生由来とする日本聖心美容外科会(JSAPS:1977年日本整容形成外科研究会として設立。1978年改称)である。美容外科の看板を上げている医師はほぼこれらの学会に所属しているのが現状である。両者の主義主張は異なり、それぞれ独自の認定医療施設制度(認可未認可含む)を設けるなど独立した路線を維持しているために、美容外科施術を考えている人にとって混乱の元となっている。しかし2つの学会の会員には所属学会が違っても個人的な交流があることがあり、2つの学会とも所属・参加している医師も少なくない。近年は2つの学会の統合の働きかけも今まで以上に行われるようになってきている。
健康保険の適用
この分野の施術の多くは、病気の治療ではないため健康保険は適用されず、全額自己負担の自由診療(保険外診療)となる。但し腋臭症や先天性の母斑、血管腫など、保険適用が認められる疾患も多い。しかしながら、例えば腋臭症に関しても治療法によっては保険適応外になることがあり、実際に希望する施術が保険適応施術であるか否かは事前に確認する必要がある。
韓国の場合
韓国では美容整形が盛んでソウル江南区の新沙洞・狎鴎亭洞・清潭洞の一帯だけで100軒を超える美容形成医院が立ち並び、「美容整形大国」などと称される。
[「美容整形大国」韓国2007年6月24日朝鮮日報]
ライセンシング・マガジンELLE Korea(本体はELLE)が20〜30代女性9,324人を対象に行った調査によると76%が整形手術受けたと答えている。
[2007年10月18日聨合ニュース]韓国でも以前は美容外科を利用した事実を隠す傾向があったが、主に芸能界において施術を告白することが「潔い」とされるようになるに従い、一般人においても美容手術を忌避する傾向が弱まった。
近年では、老若男女を問わず美容外科手術を受ける「サイボーグ共和国」となっていると、韓国メディアによって報じられている。その一例として、親が子に美容形成手術を入学祝いに、高校の卒業写真を撮る前になどといった形で受けさせる…といったことがある。また、採用専門企業コリアリクルートが、就職をするために整形した事があるかとのアンケートを求職者706人にした結果、22.4パーセントが「ある」と回答したことを明らかにしている。
[「整形共和国」韓国-老若男女、誰もが「ここ直して!」2001年7月1日朝鮮日報][http://s01.megalodon.jp/2008-1105-2311-32/www.ytn.co.kr/_ln/0103_2008030509594766812008年3月1日YTN]
美容形成ブームの加熱に伴って、無免許医が横行して無免許医の施術がおこなわれたり、整形中毒になってしまい結果的に顔面が崩壊してしまった「扇風機おばさん」が社会問題ともなった
[美貌第一に警鐘鳴らした「扇風機おばさん」2005年4月6日朝鮮日報]。彼女は整形手術ブームが加熱する韓国社会に警鐘を鳴らすために自らの姿をマスコミに晒すと言う行動に出、その勇気に賞賛が向けられている。近年では美容外科術を施された美形よりも、韓国人らしい顔が支持される傾向がある。
関連診療科目
・形成外科学
・整形外科学
・皮膚科学
外科学
・手術
・臓器移植
外科学
外科学(げかがく、)は、手術によって創傷および疾患の治癒を目指す臨床医学の一分野である。
外科学は外科的手法を用いる全ての分野を包括する基礎となる学問である。
対照的に内科学がある。
整形外科学
・手根管症候群
・デュビュイトラン拘縮(Dupuytren拘縮)
・: デュビュイトラン拘縮(でゅびゅいとらんこうしゅく)は、原因不明のIP関節、MP関節での屈曲拘縮をきたす疾患.男性に多い。疾患。
・ヘバーデン結節
・ブシャール結節
・変形性母指手根中手関節症
・上腕二頭筋長頭腱炎
・肘内障